この記事の結論
ESを書いたことがない28卒は、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)・自己PR・志望動機の順に、400字を1本ずつ書くところから始められます。出典つき687社・3,398問(過去の卒年を含む)では、この3つの型が設問の48.3%で、字数が登録された設問の89.0%は400字以内です。出遅れかどうかの基準は、マイナビの28卒調査(5月・8月)の公開ページの本文には書かれていません。
- 最初に書くのは「学生時代に力を入れたこと」の400字。そのあと自己PR、志望動機の順に1本ずつ書く(この3つの型で設問の48.3%)
- 設問は10の型に分けられ、多いのは志望動機(23.8%)、学業・研究・専攻・資格(20.1%)、学生時代に力を入れたこと(17.2%)
- 字数が登録されている設問は89.0%が400字以内で、中央値は300字。400字を1本書いておくと、削って流用しやすい
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- 設問文の62.2%は30字以内の短い見出し型。何をどの順で書くかは自分で決めるので、結論→背景→壁と行動→結果→学びの順を決めておく
- 集計した設問には過去の卒年のものが多く含まれる。応募先の今年の設問と字数は、募集要項やマイページで確認する
結論|最初は「学生時代に力を入れたこと」を400字で1本書く
ESを一度も書いたことがない28卒(2028年3月卒業予定。2026年10月時点で大学3年)は、「学生時代に力を入れたこと」(ガクチカ)を400字で1本書くところから始められます。そのあとに、自己PR、志望動機の順で、400字を1本ずつ書きます(順番は当編集部の考えです)。書き方は、結論→背景→壁と行動→結果→学びの順にする方法があります(当編集部の提案です。手順は後述します)。
何を書くか決められるように、企業がこれまでに出してきたESの設問を数えました。当サイトのデータベースにある出典つきの設問を、2026年10月4日に当編集部が集計した結果です。過去の卒年の設問が多く含まれ、確認した範囲に28卒のESはありません(詳しくは「この集計の読み方」)。
28卒の今の状況|出遅れかどうかは、調査から分かるのか
ESを書いたことがない人が「出遅れでは」と不安になるのは自然なことです。28卒(大学3年・大学院1年)について、公表されているマイナビの調査の数字を見ます。
- 5月(2026年5月20日〜31日、1,802名): インターンシップ等のキャリア形成活動で、5月時点にガクチカ等を聞く書類選考や面接を経験した学生は32.4%でした
- 8月(2026年8月20日〜31日、1,182名): 8月にインターンシップ等のキャリア形成活動に参加した学生は80.1%でした。秋・冬の参加方針(複数回答)では、「本選考に向けた準備をする」が61.2%でした
5月・8月のどの数字も、インターンシップ等のキャリア形成活動についての調査で、本選考のES提出数ではないため、この数字だけでは出遅れかどうかは決められません。マイナビの28卒調査(5月・8月)の公開ページの本文には、出遅れや間に合うかどうかの基準は書かれていません。27卒のES提出数・通過数はESで落ちる割合は?にまとめています。
先にやっておくとよいのは、3つの文章を400字で1本ずつ書くことと、志望する企業の設問と字数を企業データベースのES設問を掲載している企業ページや募集要項で見ておくことです(当編集部の考えです)。時期の見通しは就活スケジュール、案内が来ない不安は早期選考に呼ばれない28卒へにまとめています。就活全体の進め方は就活は何から始める?にあります。
最初に準備するもの|3つの素材で設問の約半分
志望動機・学生時代に力を入れたこと・自己PRの3つを、会社ごとに見ます。
データベースに、この3つのうち1つ以上の設問がある会社は、583社(84.9%)です。設問の数で見ると、この3つで1,640問(48.3%)です。
当編集部の考えでは、自己PRは、学生時代に力を入れたことの経験から、自分がしたことの特徴(強み)を1つ取り出して書きます。志望動機は、志望先が決まったものから書きます。
学業・研究・専攻・資格の設問(20.1%)は、ゼミや研究室に所属しているかで書く内容が変わるため、この3つのあとに用意します(当編集部の考えです)。研究室は4年で配属されることが多いため、大学3年は研究室にまだ所属していないことがあります。Digmedia(2022年12月26日公開の記事)では、大学によって異なるとしたうえで、ゼミは3年から始まることが多く、研究室はおおむね4年に配属されることが多いとされています。未所属・未定の場合の書き方は、よくある質問にまとめています。
初めてESを書く手順|1つの経験を400字にまとめる
ここでは骨組みだけを示します。例文とSTAR法はガクチカの書き方にあります。
集計した設問文の62.2%(2,112問)は、「学生時代に力を入れたこと」のような30字以内の短い見出し型でした。何をどの順で書くかは、設問が教えてくれません。そこで、400字を1本書くときは次の順で書くと、迷わず書き始められます(当編集部の提案です)。
- 手順1:素材を1つ選ぶ。 アルバイト、ゼミ・授業、サークル、ボランティアなど、自分が動いた場面を説明できるものにします。素材を選べないときは、自己分析のやり方で過去の経験を書き出してから選びます
- 手順2:1文目に結論を書く。 「私が学生時代に力を入れたのは、〇〇で△△に取り組んだことです」と、活動と目標を先に言い切ります(40字ほど)
- 手順3:背景を書く。 なぜ取り組んだのか、どんな状況だったのかを書きます(60字ほど)
- 手順4:壁と行動を書く。 何が壁で、自分が何をしたのかを書きます。ここがいちばん長くなります(170字ほど)
- 手順5:結果を書く。 数字や変化で書きます(70字ほど)
- 手順6:学びを書く。 得たことを、今後どう活かすかまで一言で書きます(60字ほど)
字数の配分は目安で、合計400字になります(40+60+170+70+60)。書き終えたら、設問に答えているか、自分の行動が書かれているか、数字や期間が入っているかを確認します。
型ごとの詳しい書き方は、自己PRの書き方、志望動機の書き方、全体をまとめたESの書き方完全ガイドにあります。
設問の型の割合|志望動機・学業・ガクチカで約6割
3,398問を型ごとに数えました。「社」は、その型の設問がデータベースにある会社の数(687社に対する割合)です。字数の中央値は、字数が登録されている設問だけで出しています。型の付け方は後述します。
- 志望動機:808問(23.8%)、396社(57.6%)。中央値300字(558問)
- 学業・研究・専攻・資格(ゼミ、研究テーマ、資格など):684問(20.1%)、350社(50.9%)。中央値200字(476問)
- 学生時代に力を入れたこと:584問(17.2%)、323社(47.0%)。中央値300字(355問)
- 人柄・価値観・趣味・自己紹介:338問(9.9%)、226社(32.9%)。中央値100字(217問)
- 将来・入社後にやりたいこと:264問(7.8%)、161社(23.4%)。中央値400字(161問)
- 自己PR・強み:248問(7.3%)、164社(23.9%)。中央値300字(165問)
- 挑戦・困難・成果の経験:190問(5.6%)、129社(18.8%)。中央値400字(130問)
- その他(企業や社会への意見、説明会の感想など):154問(4.5%)、112社(16.3%)。中央値300字(75問)
- 就活の軸・企業選びの基準:65問(1.9%)、46社(6.7%)。中央値225字(36問)
- チーム・リーダー・協働:63問(1.9%)、49社(7.1%)。中央値400字(49問)
割合から読み取れることは、次の2つです。
- 学生時代の経験を聞く設問は、聞き方が分かれます。 学生時代に力を入れたこと(584問)に、挑戦・困難・成果の経験(190問)とチーム・リーダー・協働(63問)を足すと、837問(24.6%)、401社(58.4%)です。聞き方が違っても、1つの経験を400字にまとめておくと答えやすくなります(当編集部の考えです)
- 同じ文面の設問が、複数の会社にあります。 句読点を除いて同じ文面が最も多かったのは、「学生時代に力を入れたこと」(47社)、「趣味・特技」(40社)、「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」(29社)でした
サイト内のES設問データベース統計やESで落ちる割合は?にある設問のタイプの割合は、設問を5つの型に分けた数字です。この記事は10の型に分け、同じ文面の重複も除いたため、数字は一致しません。
字数の分布|400字以内が約9割、中央値は300字
字数が登録されている2,222問の分布は、100字以下が21.8%、101〜200字が20.6%、201〜300字が20.2%、301〜400字が26.4%、401〜500字が5.3%、501〜800字が4.6%、801字以上が1.1%です。
登録されている字数で最も多いのは400字(547問、24.6%)で、300字(356問、16.0%)、200字(350問、15.8%)が続きます。400字以内は1,978問(89.0%)、200字以内は942問(42.4%)、500字以上は233問(10.5%)です。中央値は300字でした。
志望動機(87.8%)、学生時代に力を入れたこと(89.3%)、自己PR・強み(88.5%)は、いずれも約9割が400字以内で、登録されている字数で最も多いのは、いずれも400字でした。
この集計の読み方|数え方と注意点
使ったのは、当サイトの企業データベースにある「出典つきの実ES設問」です。すべての設問に出典URLが付いており、ユニスタイルの企業別「本選考ES」一覧ページに載っている設問の集計です。データの検証日は、2026年4月23日から8月18日です。
- 数え方: 収録は688社・3,481問ですが、同じ会社で同じ文面の設問は1問と数え、同じ出典ページを指す2つの登録は1社にまとめました。集計の対象は687社・3,398問です。同じ文面で字数の記録が異なる69組は、先に登録された1件を使いました
- 型の付け方: 1問を1つの型に分けました。キーワードで仮分類したあと、3,047種類の文面をすべて読んで、603種類の型を付け直しています。複数の要素を含む設問は、志望動機を含むものはおおむね志望動機の型に、それ以外は当編集部が主な主題を判断して1つの型に分けました。「学生時代に力を入れたこと」の型には、アルバイト・サークル・インターンなどの経験の一覧を聞く設問(約70〜100問)も入れています
- 字数: データベースに字数が登録されている2,222問(65.4%)だけで集計しました。字数が登録されていない1,176問には、出典ページに字数が書かれているものも含まれます
読むときの注意は3つです。
- 卒年が混ざっています。 当編集部が擬似乱数で選んだ15社の一覧ページは、確認した範囲では、おおむね新しい順に並んでいます。各ページの1ページ目に表示された253件のうち、卒年が表示されていた247件では、卒年は2017卒から2027卒にまたがり、2027卒は11件(4.5%)、2026卒は33件(13.4%)で、2025卒以前が203件(82.2%)でした。卒年が表示されていた分には、28卒のESはありません(卒年が空欄のカードが6件あります)。設問ごとの卒年はデータに入っていないため、過去数年分を含む「型の傾向」として読んでください
- 本選考ESが中心の集計です。 確認した16社の一覧ページは、いずれも「本選考ES」の見出しでしたが、インターンの応募理由を聞く設問も少数含まれます(インターンのESはインターンES対策)
- 687社の集計で、すべての企業の傾向ではありません。 応募先の設問と字数は、各社の募集要項やマイページが正です
書いたあとの相談先|大学のキャリアセンターと就活エージェント(PR)
当サイトは、キャリセン就活エージェントの広告主であるシンクトワイス株式会社と広告提携しており、当サイト経由で申し込みがあった場合、当サイトが対価を受け取ることがあります。そのうえで、公式サイトの記載と、広告主が提携メディア向けに示した案内(提携メディア向けのため、読者は確認できません)で確認できた事実だけを紹介します。
3つの文章を書いたあとに第三者に見てもらう相談先には、大学のキャリアセンターや就活エージェントがあります。違いはキャリアセンターと就活エージェントの違いに、ESを誰に見てもらうかはES誰に添削してもらう?にまとめています。就活エージェントに登録する時期は、28卒の就活エージェントはいつから?大学3年10月に登録していい?で整理しています。
キャリセン就活エージェントの場合
- 卒業年:面談予約フォームの卒業年の選択肢は27卒・28卒です。公式サイトは「総合職を目指す学生向けのサービス」と案内しています
- ES:キャリセンの就活記事(2026年4月3日付)には、キャリセン就活ではES添削や面接対策のサポートを行っていると書かれています(広告主側の説明)
- 費用:公式FAQでは、会員登録から就活相談・企業の紹介・内定・入社までのサポートが、すべて無料と案内されています
- 面談:無料のオンライン相談で、面談日時は予約フォームで選びます。広告主が提携メディア向けに示した案内では、面談は約1時間とされています
- 運営:公式サイトの運営会社ページでは、運営会社はシンクエージェント株式会社(親会社はシンクトワイス株式会社)で、有料職業紹介の許可番号は13-ユ-314268と記載されています
注意点も確認しておきましょう。
- 面談予約フォームでは、携帯電話番号とメールアドレスの両方の入力が必須です。連絡手段は、予約の前後に確認してください
- 企業の紹介を受けない場合に、ESを見てもらえる範囲(回数・時間・対象)を書いた箇所は、当編集部が確認した公式ページ(トップ・FAQ・面談予約ページ・運営会社・上の記事)では見当たりませんでした。ESを見てもらいたい場合は、予約の前後に、見てもらえる範囲を最初に聞いてください
- 当編集部が確認した公式ページ(トップ・FAQ・面談予約ページ・運営会社)には、紹介先の地域や業界の範囲を示す記載は見当たりませんでした。広告主が提携メディア向けに示した案内の「ターゲットユーザー」の欄には、首都圏・関西圏で就職を考える大学4年生・大学院2年生とあります。地域や学年などの条件は、予約の前後に確認してください
公式ページには、企業の紹介を受けるサービスと書かれています。応募先をすべて自分で決めたい場合は、紹介を断れるかを面談で確認してください。書いた3つの文章を見てもらいたいときは、上の注意点を確認したうえで、無料のオンライン面談で、ESを見てもらえる範囲を聞いてみる使い方もできます。
まとめ|今日は「学生時代に力を入れたこと」の1文目を書く
よくある質問
ESを書いたことがない28卒は、出遅れですか?いまから間に合いますか?
ESの設問で一番多いのは、どんな設問ですか?
ESは何字で書けばよいですか?
ガクチカになるような経験が少ないときは、どうすればよいですか?
研究室やゼミにまだ入っていなくても、学業の設問は書けますか?
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